反抗挑戦性障害の子どもへの接し方のポイントまとめ


反抗挑戦性障害の子供への接し方

反抗挑戦性障害とはについてはこちらの記事を参考にしてください。

1.スモールステップをとにかく実感させるように(毎日)させていこう。

・簡単なことでも毎日つづけることが大事です

・達成できた時にはごほうびを与えてみましょう

・ちょっとのことでも褒める、肯定するようにしましょう。

基本的にこの対応を心がけていきます。日常はこれの繰り返しです。

2.注意する、指示する時はCCQをつぶやくように

 Calm 親自身が穏やかに、落ち着いて

 Close 子どもにゆっくりと近づいて

 Quiet 声のトーンを抑えて静かに、大きな声は出さないで

 とにかく近づいて声かけするのを、このように徹底的にするとよいと思います。遠くから大声で叫んでも、子どもには指示は入りにくいですし、大声で怒るように言ってしまうと、かえって子どもが感情的になってしまいます。指示をしたい時は、このCCQを常に心がけるようにしていきましょう。

 3.行動は4つに分けて対応していく

好ましい行動はほめて増やす

好ましい行動を始めた時、しようとしている時、している時、指示に従った時にほめる。100%を待つのではなく25%でほめるようにする。

×の対応…皮肉や批判は避ける。「やればできるじゃん」「もっと早くやっていればお母さんは怒らなくてすむのよ」

能動的な好ましくない行動は注目を取り去る

ぐずる、泣く、せがむなどの好ましくない行動の時は、子どもへの注目を取り去り、好ましい行動が出るのを待つべきである。

あらかじめ宣言(例:お母さんはわめくのを止めるまで話しません)

受動的な好ましくない行動は指示の出し方を工夫する

受動的な好ましくない行動(片付けない、宿題をしない、用意ができないなど)には、予告と予防、自分で選択させるポイント表などのスキルを用いる。

許しがたい行動への対処

暴言・暴力、兄弟げんかなど、自分や他人を傷つける行動には、まずは注目を取り去る・ほめるの組み合わせで対応できる行動にはそれで対処する。

それでも改善が見られない場合には、まずは警告を与える。警告は1回だけにとどめ、従わなかったときの罰を明確に伝える。子どもが指示に従える最後のチャンスであり、従ったらほめる。それでも改善がなければ罰を与える。

チビとらチビとら

罰って具体的にどんなことがいいの?

楽しみにしていることに制限を加える(例:ゲーム15分禁止)

やり直しさせる(例:散らかしたものを片付ける)

簡単な家事をさせる(例:風呂掃除)

チビとらチビとら

ADHDなどの特性を持っている子の場合、求められすぎるとパンクしてしまうよ

特にADHDの子どもは「やってはいけない」ことは伝わりにくいため、やってもいいことを伝えることでしつけをしていく必要があります。

『勝手に使ってはいけない』ことをしっかりと教えたい時

①貸してと言ってから使う→②相手が良いよと言ってから借りる→③使い終わったらありがとうと言って返す

という3段階で教えていきましょう。

チビとらチビとら

暴れて物を壊す特性がある場合

怒ったり否定すると逆ギレして暴言、破壊につながりますので、否定ではなく、肯定で接するように心がけたいですね。

これは子供だけに起こる障害と思われがちですが、実は大人になっても残る人は残ります。

 


反抗挑戦性障害・ODDは大人になるとどうなるのか

さて、対応で苦労している方、子どもの場合はどんな大人になるのだろうと心配されている方も多いと思います。大人になるにつれて、症状は穏やかになることが多いですが、やはりそのまま引きずっていく方も多いです。引きずっていくと大人になるとこんなタイプになります。

  • 何かにつけて反抗的で文句を言う。
  • なんでも否定から入り相手が根負けするまで自己主張を繰り返す。
  • 自分に非があると、言い訳をしたり人のせいにする、逆切れするなどとにかく自分の非を認めようとしない。
  • 自分が人を傷つけるような言動をしても覚えていない。
  • 攻撃的、粗暴な言動、行動がある。

 ジャイアン型ADHDが根本にあるので、特徴はジャイアン型ADHDに、今までにたまった怒りや不安、うらみ、そしてトラウマなどが加わったような状態だと捉えることが出来ます。

障がいなので大人になっても残ってしまうんですね。

 中には職場で上司に怒られた時、逆切れした人もいたそうです。

 何かにつけて反抗的なので、話を聞いてられないし、感情のコントロールが難しく自制がきかないので、感情を爆発させてしまうのでしょう。

 そんな大人の反抗挑戦性障害で対応方法に悩んでい周囲の方も多いと思います。接し方についてまとめてみました。大人接し方

 基本的には否定せずに褒めることです。

 敵に回すとやっかいなタイプです。(市役所に来るクレーマ的な人ですね)なるべく敵に回さずにやり過ごす。

 褒められると表面的なお世辞でも喜びます。ADHDは褒められて伸びるタイプです。

 また傷つきやすい一面があるので、何かを伝える時や注意する時にはある程度配慮した言い方を心掛けてもらえると、円滑にコミュニケーションがとれると思われます。

 さぞかしめんどくさいでしょうが、何かやらかしても自分では気づいていないことがあるので(ここがADHDらしいですね)、気づかせてあげるように、そして穏やかに接してください。

そもそも反抗挑戦性障害なので、ストレートに注意したり、怒るような話し方で素直に聞き入れるはずがありません。反発されて終わってしまいます。(反省の色なしです)

 ストレートに注意した場合、その人に対して何かねちねち言い始める可能性があるので(あるいはメンチ切られるかもしれません)。

 肯定的な言い方やフォローをすると聞き入れてもらえる確率が高くなると思われます。

接し方の例

 「さっき~しろと言っただろう?なんでやってないの?」→「今度から忘れずに~してくれると助かるよ」

 「遅刻だ。何時だと思ってるんだ」→「遅いから、何かあったのかと思って心配したよ。明日から〇時に来てくれると助かるよ」

 などの接し方が良いのかなと思われます。