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台風15号(ファクサイ)進路予想情報
強い台風15号(ファクサイ)は、いわき市の東の海上を北東に進んでいます。台風に近い東北南部では、激しい雨や暴風、高波に厳重な警戒が必要です。台風通過後の関東は9月としては記録的な猛暑となるおそれがあるので、熱中症に要注意。台風の片付けや復旧作業は無理の無い範囲で、こまめに水分補給や休憩をとりながら行ってください。また、交通機関にも影響がでているので、随時最新の交通情報をご確認ください。
日本の南で多数の台風予備軍
南の海上では台風の予備軍となる対流雲が多く分布しており、明日10日(火)にも新たな熱帯低気圧が発生する見込みです。
現段階では多くの雲の塊があるため、低気圧としての渦の中心がどのあたりになるか特定するのが難しく、コンピューターによるシミュレーションでは複数の熱帯低気圧の発生を予測しているものがあります。
何らかの影響が出るとすれば来週以降です。
16:30現在日本上空の雲の様子です
この後は進路を北寄りに変え、今夜から明日9日(月)未明にかけて強い勢力を保ったまま、関東もしくは伊豆半島に接近・上陸する見込みです。関東に上陸すれば2016年9号(千葉県館山市付近上陸)以来、3年ぶりです。
台風15号(2019年)の名前
台風15号(2019年)の名前は「ファクサイ(FAXAI)」
台風の名前は日本を含む14か国が所属する「台風委員会」にて命名され、発生する順番で名前が決まっています。
約5年間で台風の名前が一巡することになります。
ファクサイ(FAXAI) は女性の名前の意味でラオスの言葉です。
前回の「ファクサイ」は2014年の台風3号。
ひまわり8号リアルタイムWebより日本上空の雲の動き
宇宙から見た日本周辺の雲の動きをご覧下さい。
台風の番号の付け方と命名の方法
気象庁では毎年1月1日以後、最も早く発生した台風を第1号とし、以後台風の発生順に番号をつけています。なお、一度発生した台風が衰えて「熱帯低気圧」になった後で再び発達して台風になった場合は同じ番号を付けます。
台風には従来、米国が英語名(人名)を付けていましたが、北西太平洋または南シナ海で発生する台風防災に関する各国の政府間組織である台風委員会(日本含む14カ国等が加盟)は、平成12年(2000年)から、北西太平洋または南シナ海の領域で発生する台風には同領域内で用いられている固有の名前(加盟国などが提案した名前)を付けることになりました。
平成12年の台風第1号にカンボジアで「象」を意味する「ダムレイ」の名前が付けられ、以後、発生順にあらかじめ用意された140個の名前を順番に用いて、その後再び「ダムレイ」に戻ります。台風の年間発生数の平年値は25.6個ですので、おおむね5年間で台風の名前が一巡することになります。
なお、台風の名前は繰り返して使用されますが、大きな災害をもたらした台風などは、台風委員会加盟国からの要請を受けて、その名前を以後の台風に使用しないように変更することがあります。また、発達した熱帯低気圧が東経180度より東などの領域から北西太平洋または南シナ海の領域に移動して台風になった場合には、各領域を担当する気象機関によって既に付けられた名前を継続して使用します。このため、140個以外の名前が付けられた台風もあります。
台風はいつから1号になる?
台風第1号とは、その年の1番目に発生した台風です。発生月は様々で、1月に発生する事もあれば7月になった例もあります。
今年の台風1号は「パブーク」(2019年1月1日)午後3時発生。「パブーク」は、ラオスで淡水魚の名前。
1月1日の台風発生は、統計開始(1951年:昭和26年)以来、最も早い発生です。これまで最も発生が早い台風は1979年1月2日9時に発生した台風1号です。今回発生した台風1号は、その記録を更新する最早の台風となりました。
前回の「パブーク」は2007年の台風6号。
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